その答えは、「調湿と蓄熱」です。
皆さんは真夏の蒸し暑い日に、ログハウスの中に入ったことがありますか。
エアコンを動かしていなくても、玄関のドアをまたいだ瞬間に、驚くほどの涼しさを感じることができます。
これは、ログハウスの壁に使用されている分厚い木材が、家の中の湿度を最適に保ってくれているからです。
家の気密性能をいうなら、このログハウスは数値にあげられないぐらい隙間だらけです。
しかし、北欧フィンランドでは、外気がマイナス30℃でも厚さ135mmのログ材の壁一枚で室内温度を25℃に保つことができます。
隙間風も感じません。
床からの底冷えもありません。
フロアヒーティングの設備を持った新しい家なら、さらに暖かいのですが、古いタイプの家でも、床材に蓄熱性の高いパイン材を使用することで、室内の温度を吸収し、まるでフロアヒーティングの設備があるのかと錯覚を覚えるほど暖かい床にしてくれます。
要するに、「高気密・高断熱」よりも「蓄熱・調湿」のほうが家の快適さには重要なのでと教えてくれているのです。
この「調湿・蓄熱」が、今までに感じたことのない快適で居心地のいい室内空間を与えてくれることでしょう。