地球を考える


大気の総量を考えたことがありますか?

地球の半径は約6,400km

円周率を3.14とすると

地球の表面積は・・・

 

(6.4×1062×3.14×4 = 5.14×10 ㎡

 

地球の平均大気圧は

1,013hpa = 1,013×10 N/㎡

重力加速度9.8で割るとkg重/㎡に変換でき、

その値が㎡あたりの大気の重量となる。

1,013×10/9.8 = 1.03×104 kg/㎡

 

5.14×1.03×10=5.30×1018 kg

           =5.30×1015 t

地球の大気総量は5,300兆トン

 

大きすぎてピンときませんね

 

次にこの中に含まれる二酸化炭素総量を求めます。

 

空気の分子量は、窒素78%(分子量28)酸素22%(分子量32)

平均分子量は28.88

二酸化炭素の分子量は44

 

2015年の二酸化炭素の平均濃度は約400ppm

 

5.30×1015t×4.0×10-4×44÷28.88=3.22×1012

地球の二酸化炭素の総量は3.22兆トン

 

1年間の人間による二酸化炭素の総排出量

1年間約2ppmずつ上昇している。

年々大気に蓄積される二酸化炭素は、

(3.22×1012t÷400ppm)×2ppm=1.61×1010

161億トン

 

地球が吸収できる二酸化炭素の余力は、

329億トンー161億トン=168億トン

 

IPCCレポートの目標上限値450ppmまでに残された時間は

(450ppm-400ppm)÷2ppm=25年

 

化石燃料の限界よりも

「空の限界」

のほうがずっと早い。


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