調湿と蓄熱


セルローズファイバーの断熱性能は、数値だけでは語れない。

セルローズファイバーの熱伝導率は、数値上では0.040W/mkと、ほかの断熱材と比較しても特別に断熱性能が優れているわけではありません。

しかしながら、注目したいのはその重量です。

例えば、グラスウールの平均的は住宅1軒分の重量は、50kg~100kgと非常に軽いのに対して、セルローズファイバーの住宅1軒分の重量は、1.5t~2.0tとグラスウールの比較にならない程重いのです。

そして、セルローズファイバーの持つ吸水性脳は、その重量の10%~15%。すなわち200リットル~300リットルもの水分を吸収したり吐き出したりできる能力を持っています。

このことからわかるように、セルローズファイバーは、室内の湿度を年中ほぼ一定に保つ能力があり、非常に快適に過ごすことができます。

 

また、この重さによって、得られる恩恵は、蓄熱性能と、驚異の防音性能です。

その防音効果は、アメリカの空港周辺で吸音材として使用されるほど優れています。

 

驚異の防火性能。

セルローズファイバーは再生紙だから燃えるんじゃないの?

とよく言われますが、ホウ酸処理によって燃えません。

仮にバーナーで直接火にさらされても、表面が炭化するだけで全く燃えません。

このホウ酸の効果は、シロアリにも発揮されます。

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